by 曾我蕭白 Shouhaku Soga
曾我蕭白の強烈な描写や円山応挙の写実性を身につけ、独自の道を歩んだ絵師・横山華山(よこやま・かざん)。歴史に埋もれた画業が再び、日の目を見る。 あの曾我蕭白に私淑し絵を学ぶ これほど素晴らしい作品を残した絵師が、忘れられ…
江戸時代は、浮世絵以外にもバラエティ豊かな絵画芸術が花開きました。数百年たった今でも衝撃的。斬新で美麗の傑作絵画42枚をまとめました。もちろん傑作浮世絵も紹介します。
江戸時代は、浮世絵以外にもバラエティ豊かな絵画芸術が花開きました。数百年たった今でも衝撃的。斬新で美麗の傑作絵画42枚をまとめました。もちろん傑作浮世絵も紹介します。
群仙図屏風 この絵を初めて見たときは、強烈な印象を受けました(゚Ω゚;)6枚の屏風から成っています。大きすぎるので6分割にしてみます(;^_^A 台風のような…
曾我蕭白と聞いて、いったいどれだけの人がその作品をイメージすることができるだろう? 日本美術をよく見る人なら、この画数の多い名前が「そが・しょうはく」と読むことを知っていて、江戸時代中期の画家で、いくつかの作品が、その奇人的なエピソードとセットで思い浮かぶかもしれない。現代美術も好むなら、アーティス…
曾我蕭白「鷲図屏風」 現在の三重県は、かつて伊勢国、伊賀国、志摩国と紀伊国の一部からなっており、江戸時代には上方と江戸を結ぶ交通の要所として栄えた。伊勢商人の活動にともなう経済発展や伊勢参宮の流行など ...
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なんか今年の東京国立博物館って、ずいぶん頑張っていません? お金払っても十分に納得、というか大満足の展覧会が多いなあ。10月から常設展も値上げされるので、少し残念に思っていましたが、これなら今後も期待できそうです(笑顔)。 入谷の朝顔市からここに涼みに来たわけだが、ここに来て大正解! 漠然と若冲観に行こうかと来たのだが、これだけのものとは思いも寄らなかった。いやあ~、ほんと最近の東博って侮りがたし。 「美人に犬図」山口素絢。 この着物から、身体のラインの流れまでが実に美しくていい。でも、この美人だけではそんなに好きにならなかっただろう。足元にいるワンちゃんがすり寄る姿がこの女性を、他とは違う特別な美人にしているに違いない。ワンちゃん無しには、成立しない美人図である。美人にすり寄る気持ちはワンちゃんでなくとも私にはよく分かるだから・・・(時々、すり寄ってるし・・・)。 「鳥獣花木図屏風」伊藤若冲。 まずは、ビザンティン美術のモザイク画とサン・マルコ寺院を同時に思い浮かべた。描き方の技術もすごいのでしょうが、とにかくこの作品から受けるインパクトは圧倒的です。色彩とデザインの斬新さには、いささかポップ調のモダン・アートかとも見間違うほど。描かれる生き物と空間は、南国の楽園といってもおかしくないでしょう。 ど真ん中の白い象は、仏教では聖なる動物であるとともにその知性でも秀でた聡明な生き物。しばしばお釈迦様が乗って現われる生き物でもある。 この象の背中も私はとっても気になった。まるで風呂敷じゃん!? まさに尊いお方がそこに座る聖なる御座所として、リザーブシートかよ~となどと勝手に思って喜んでいたりする。タイ行った時に象に乗り損ね、チュニジアではラクダに乗り損ねたが、この象には是非乗ってみたいものだ。 ここの孔雀も他で描かれる孔雀とは全然違う。ツレはまるでアニメのような、と評していたが、シンプルさを全面に出しながら、その深い表現力は脱帽ものでしょう。日本人以上に、外国人、特にアメリカのメトロポリタンとか高いお金出して買ってくれそうな気がするのは、私だけでしょうか??? 「唐人物図」伝曽我蕭白 インパクトという点では、ちょっと別な観点でダントツでしょう!! デフォルメとか、そんな生易しい表現からでは、こんな人物描けません。 鯉の勢いの良さと強烈な人物像、どうしても立ち止まってしまいますね。 「紫陽花双鶏図」伊藤若冲。 これは感想を述べると言ってもねぇ~。美しいとか緻密に描かれているとしか、私には表現する語彙がないが、一目見れば、説明要らないでしょう。 「狐の嫁入り図」鈴木其一。 題材が好きなんだから、まずは。実際に描かれているのもやけに背景というか周囲を大きく扱ってません? 普通なら嫁入りの行列をもっと大きく扱いそうなもんですが、周囲との位置関係から、延々と続く行列の長さ。それだけ豪勢な儀式であったことを感じますね。 幾分どんよりとした感じも、天気の『狐の嫁入り』にもまさにふさわしいものかもしれません。江戸なら王子の狐とか言いたいところだけれど・・・。 とまあ、個々の作品で気に入ったのがたくさんありましたが、最後の展示スペースでも実に、実に心憎いほどの演出で作品を楽しませてくれています。刻々と屏風を照らす照明の角度や強さを変化させることで、描かれている絵が同じ物のなのに、全然違ってみえてくるんです。 私はすぐにシャルトル大聖堂のステンドグラスが差し込む光に合わせて無限且つ夢幻のヴァリエーションで煌く姿と重ね合わせてしまいました。日本家屋で障子を通して光が入ってくる薄暗い室内や夜に蝋燭で照らされる屏風は、普通に光を当てて見る姿とはきっと違っていたんだろうと思います。 同じ作品が光次第でどこが強調され、どこが鮮明に色鮮やかになるのか、そんな当たり前のことを今回初めて気付かされました。いやあ~、こんな演出までやってくれるなんて、以前の展覧会では見たことないです。ある種、感動物ですよ~。 同じ絵の前で少し離れて、光が変化するのに合わせてどのように見え方が変わるのかじっくり味わうとその素晴らしさが実感できると思います。私とツレが延々とその変化にあわせて立ち止まっている中、周りの人は、一瞬の光で見える一面だけ見ると、足早に去られていました。 余計なおせっかいで差し出がましいとは思うんですが、なんかとってももったいないよ~。こんな機会は滅多にないんでこれから行かれる方、是非その面白さを味わってきて下さいませ。見終わった後も、戻ってきてまたずっと見てたもん、私達。 あっ、今は思ったよりもすいてますんで狙い目です。でも、昨日TVの「美の巨人」で出ちゃったから、混んじゃうかな? とにかく見て外れのない素敵な展覧会でした。大満足。 関連サイト 東京国立博物館 プライスコレクション 「若冲と江戸絵画」展 公式サイト プライスコレクション 「若冲と江戸絵画」展 公式ブログ 関連ブログ 三の丸尚蔵館第40回 花鳥-愛でる心、彩る技 <若冲を中心に> 「伊藤若冲」新潮社
すっかりアップが遅くなってしましました。もうかれこれ2週間前ですが、千葉市美術館で開催中の『蕭白ショック!! 曽我蕭白と京の画家たち』(前期展示)に行ってきました。 蕭白の傑作の数々がこぞって来日している東京国立博物館の 『ボストン美術館 日本美術の至宝』 展、そしてこの...