建築士の資格を持ち、現在はMUJI HOUSEでリノベーションを担当する鈴木将平さんは妻の香名子さんと二人して、物件巡りが好き。かなりの数のヴィンテージマンションを、見てきたという。 「今住むマンションは、それまで見てきたどのマンションともまるで違いました。年数を経て、背を伸ばし葉を大きく広げた木々に包まれるように立っていたんです」と将平さん。 画一的なマンションが乱立され始める前、1980年代に建てられた建物だ。内装にほぼ既製品が使われていなく、それも魅力だったという。 「華やかさはないけれど、上質。何代か家主が変わってきたというのに、大きな改装がされていない、おそらく建った当時の状態に …