ゴジラに次いでハリウッド殿堂入り2016年、没後20年近くを経て、日本の戦後映画界を代表する大スター・三船敏郎… 続きを読む →
「ジャコ萬と鉄」15日、浅草名画座1949年、東宝。三船敏郎、月形龍之介、進藤英太郎、久我美子、谷口千吉監督日本海に面した厳寒の北海道。ニシン漁で賑わう漁村に、二人の男が帰ってきた。一人はその漁場主の九兵衛(進藤)の息子で、死んだと思われていた鉄(三船)で、もう一人は九兵衛に船を取られた男ジャコ萬(月形)だ。番屋で二人が争う。「銀嶺の果て」と並ぶ谷口千吉の代表作で、脚本は谷口と黒澤明。ジャコ萬とは、本名が萬吉で、ジャコウジカ(麝香鹿)を狩るマタギに似ていたからだ。白黒の画面からは二人の荒くれ男の対抗心、緊張感が伝わる。鉄が犬ぞりで札幌へ行き、大通の教会に美しいオルガン弾き(久我)を見に行くのだが、話し掛けもせずじっと姿を見るだけだ。男くささが充満している。番屋には食い詰め者からインテリ大学生もいる。そして...ジャコ萬vs鉄